島根県、鳥取県が５日、新たに１９７０人、１３０５人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。４日確認分。島根は１日当たりの感染者数として過去最多（１８６６人、１２月２６日確認分）を更新。鳥取も１２月２９日確認分以来、６日ぶりに千人を超える高水準で、年末年始の往来に伴う拡大傾向が鮮明となった。
【グラフ】島根、鳥取両県の感染者数の推移
島根県によると、４日時点で県内の１週間の感染者数（人口１０万人当たり）は９５５・６人。３日時点では２３日ぶりの８００人台（８４５・１人）だったが、医療機関の診療再開に伴い顕在化。企業活動の本格化や学校の新学期開始のほか、今週末には益田、松江、出雲各市で成人式を控え、しばらく高水準で推移するとみている。
４日確認分で、同県で診断した医療機関の所在地別内訳は出雲市６９８人、松江市４９０人、大田市１５０人、雲南市８２人、益田市７１人、奥出雲町６４人、浜田市５４人、安来市４２人、隠岐の島町３１人、江津市２０人、邑南町１５人、津和野町１３人、吉賀町１２人、飯南町９人、西ノ島町４人、川本町、海士町各１人。ほかに医療機関で診察を受けずに自主検査のみで「しまね陽性者登録センター」に登録した人が２１３人。
２～４日は感染者６人の死亡が確認され、県内の累計死者数は２０１人となった。新たなクラスター（感染者集団）は松江市立病院で２４人、同市内の他の医療機関２カ所でそれぞれ１５人と８人、高齢者福祉施設で１５人、浜田保健所管内の医療機関で１４人、県央保健所管内の障害者福祉施設で７人確認され、県内では累計９５６件となった。
一方、鳥取県の保健所管内別の内訳は米子６５２人、鳥取市４６３人、倉吉１９０人。８０代の感染者１人が死亡し、累計死者数は１７３人となった。新たなクラスターは４件発生し、鳥取市の医療機関１１人、倉吉市の社会福祉施設９人、境港市の高齢者福祉施設７人、米子保健所管内の高齢者福祉施設１２人。クラスターの県内累計は７５６件。
累計感染者数は島根が１４万１８６３人、鳥取が１１万５５２９人。病床使用率は、島根（即応病床とコロナ患者が入院している一般病床の合計５４３床）が６５・９％、鳥取（３５１床）が４８・４％。宿泊療養は島根４人、鳥取２２人。重症者は両県ともいない。
（佐々木一全、藤井俊行）
