島根県庁(左)と鳥取県庁
島根県庁(左)と鳥取県庁

 鳥取県が6日、過去最多の1795人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。島根県も1604人が感染。年末年始の往来で感染が広がり、休み明けに医療機関にかかったことで感染者数が多くなっているとみられる。両県とも5日確認分。

【グラフ】島根、鳥取両県の感染者数の推移

 鳥取では80代と90歳以上の感染者計2人が亡くなり、累計死者数は175人。島根は4人が死亡し、累計は205人となった。クラスター(感染者集団)は鳥取2件、島根3件。

 鳥取県の保健所管内別の内訳は米子891人、鳥取市664人、倉吉240人。年代別は20代が最多の295人で、30代が282人、40代が260人と続いた。

 クラスターは倉吉市の高齢者福祉施設で12人、東伯郡の高齢者福祉施設で9人がそれぞれ感染。累計は758件となった。

 島根県で診断した医療機関の所在地別内訳は、松江市573人、出雲市365人、浜田市103人、益田市97人、安来市81人、大田市80人、雲南市75人、江津市59人、奥出雲町23人、邑南町20人、隠岐の島町18人、飯南町9人、吉賀町7人、津和野町5人、川本町4人、海士町と西ノ島町各3人、知夫村1人。医療機関で診察を受けずに自主検査のみで「しまね陽性者登録センター」に登録した人は78人だった。

 新たなクラスターはいずれも医療機関で、浜田保健所管内で9人、松江市内2カ所でそれぞれ31人と14人が感染。累計は959件。

 累計感染者数は島根14万3467人、鳥取11万7324人。病床使用率は島根(即応病床とコロナ患者が入院している一般病床の合計593床)65・3%、鳥取(確保病床351床)45・3%。宿泊療養は島根8人、鳥取24人。重症者は島根1人、鳥取はいない。

 島根県は不安を感じる県民を対象とした無料のPCR検査を、31日(12日までは県外者も可能)まで延長する。
 (福間崇広、清山遼太)