大元神楽の社中・団体に継承される面の複製を鑑賞する来館者=江津市江津町、市総合市民センター
大元神楽の社中・団体に継承される面の複製を鑑賞する来館者=江津市江津町、市総合市民センター

 【江津】国指定重要無形民俗文化財「大元神楽」の魅力に触れてもらおうと、地元の江津市桜江町の社中・団体が継承する神楽面の複製や御幣などの小道具、演目の写真を集めた展示会が、江津市江津町の市総合市民センター1階展示スペースで開かれている。16日まで。10日休館。

 新型コロナウイルス禍で神楽を鑑賞する機会が減っていることから、江津市教育委員会が初めて開催。演目「磐戸(いわと)」の天鈿女命(あめのうずめのみこと)など神楽面16点、神事で用いる御幣3種類、「綱貫」や「塵輪(じんりん)」といった演目写真8枚のほか、地元神楽団体が2006年に「貴船」を上演した際に使ったわら人形1体を飾った。

 岡山市北区の大学4年生加藤みのりさん(24)=江津市桜江町今田出身=は「ゆったりと厳かなのが大元神楽の魅力。奉納舞をまた見たくなった」と笑顔で話した。午前9時~午後5時。無料。

 (村上栄太郎)