はしごの上で技を決める消防団員たち=鳥取市東町2丁目、鳥取城跡擬宝珠橋
はしごの上で技を決める消防団員たち=鳥取市東町2丁目、鳥取城跡擬宝珠橋

 鳥取市の消防出初め式が8日、同市東町2丁目の鳥取城跡お堀端であった。新型コロナウイルス禍の影響で中止されてきたはしご登りや堀に向かって水のアーチを描く一斉放水が3年ぶりに披露され、見守った市民らを沸かせた。

 市消防団員や県東部消防局職員ら約370人が参加し、ポンプ車など消防車両31台が並ぶ前で、県東部消防局の田住浩消防局長が「地域住民の安心安全のため、災害のない明るい社会づくりに努めてほしい」と訓示。鳥取地震(1943年)から80年の節目の年を迎え、一層の精進を呼びかけた。

 堀に架かる擬宝珠(ぎぼし)橋では、金沢市の「加賀とびはしご登り」に倣い20年以上前から続くはしご登りがあり、法被姿の消防団員2人が高さ約8メートルのはしごの上で逆立ちなどの華麗な技を決め、拍手を浴びた。

 家族5人で見学した鳥取第二幼稚園の山田晏大(はる)ちゃん(5)は「はしごに登っているのがかっこ良かった」と喜んでいた。

  (福間崇広)