島根県内で2030年に開催予定の国民スポーツ大会(国スポ)へ向けて、全国大会常連の三刀屋高校ソフトボール部のOBら有志が、中学生対象のクラブチーム「雲南アイランドルーツ」の立ち上げを目指し準備している。男女ともに国スポ出場世代の技術力向上と競技の裾野拡大を図る。4月に創設を予定。3月に体験会を開く。
雲南市では1982年のくにびき国体で旧木次、三刀屋両町が競技会場となって以降、小中高生が盛んにソフトボールに取り組んできた。一方で少子化の影響で競技人口は減少。県内での中学校の部活動は女子が4校、男子はない。
県開催予定の国スポで、雲南市は出雲市、飯南町とともにソフトボールの競技会場になることが決まった。国体での優勝が遠ざかる中、県全域から選手を募り、雲南市を拠点に選手強化に取り組もうと、元U―23日本代表を含む三刀屋高ソフトボール部OBら11人が立ち上がった。
19日夜、雲南市役所に関係者8人が集まり、全国大会での活躍を目標に設定。加茂中央公園スポーツの丘野球場を練習拠点とし、週1回合同練習をすることなどを確認した。
安来高校男子ソフトボール部監督の佐藤和宣代表(36)は「初心者も大歓迎。ソフトボールのスピード感といった魅力を肌で感じてもらい、国スポでの活躍につなげたい」と意気込み、県ソフトボール協会普及技術委員長を務める荒木庸次監督(64)は「ソフトボールが好きな人を増やしたい」と話した。
体験会は3月12日に木次運動公園野球場(雲南市木次町新市)で午後2時から。対象は県内の小学6年~中学2年で定員20人。参加無料。締め切りは3月5日。
問い合わせはYu―Gaku加茂スポーツクラブ内事務局、電話0854(49)7100。メールアドレスはunnan.island.roots2023@gmail.com
(狩野樹理)