2017年1月に益田市久々茂町の国道191号交差点で、登校中の児童の見守り活動をしていた近くの三原董充(ただみつ)さん=当時(73)=が、飲酒運転の軽トラックにはねられて亡くなった事故から6年を迎えた30日、地元児童たちが現場で黙とうして三原さんの冥福を祈った。
豊川小学校(益田市大谷町)の児童の登校を見守る「豊川地区子ども見守り隊」(18人)のメンバーや登校中の児童、地元住民、益田署員ら約30人が参加。現場そばのガードパイプには菊の花が供えられた。
同小の大田裕教頭(58)が「天国から登校を見守っている三原さんに感謝して1分間の黙とうをささげます」と呼びかけ、事故が起きた午前7時15分に、国道に向かって1分間黙とうした。同小5年の藤井清心君(11)は「ずっと見守っていてください、と思いながら黙とうした」と話した。
事故は17年1月30日に国道191号の横断歩道で発生。三原さんが同31日に亡くなり、児童1人が軽傷を負った。事故を受け同年12月、現場に押しボタン式信号機が設置された。
見守り隊代表の檜谷(ひのきだに)邦宏さん(66)=益田市大谷町=は「三原さんの思いを受け継ぎ、事故のない地域づくりを目指したい」と話した。