出雲市斐川町三分市で1月に発生した住宅火災で、迅速な初期対応により被害拡大を防いだとして、市消防本部は14日、山陰中央新報斐川東部販売店の配達員、原雄亮(ゆうすけ)さん(41)、岸大佑(だいすけ)さん(39)に感謝状を贈った。
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1月27日未明、雪が降り積もる中、新聞を配達していた原さんが民家から異臭がして住宅用火災報知機が鳴っているのに気づき、岸さんに連絡。駆けつけた岸さんが119番している間、原さんが就寝していた高齢者夫婦を呼び起こし、避難させた。煙が出ていた給湯器の内部が焼けたが、けが人はなかった。
市消防本部によると、岸さんがスマートフォンの衛星利用測位システム(GPS)を使って正確に民家の位置を伝え、現場到着がスムーズだったという。
出雲市斐川町荘原の斐川消防署であった贈呈式で竹田豊消防長が2人に感謝状を手渡した。原さんは「けがもなく、小さなことでも気がつくことができてよかった」と振り返った。
(佐野翔一)