鳥取県大山町の国立公園・大山(1729メートル)で26日、登山者の救助が相次いだ。
午後2時半ごろ、元谷避難小屋から大山北壁の別山(べつざん)付近で、男性が滑落したと目撃者から110番があった。約1時間半後に島根県防災ヘリコプターが発見し、愛媛県四国中央市の自営業男性(53)を救助した。左手首骨折などのけがを負ったが、命に別条はない。
琴浦大山署によると、男性は単独で三鈷峰(さんこほう)付近から登山を開始。大山北壁を縦走し、山頂と8合尾根の間にある別山山頂付近で滑落した。登山届は出ていなかった。
午前10時50分ごろには、夏山登山道8合目付近で、下山していた神戸市のケアマネジャー女性(58)が体調不良で動けなくなった。約1時間半後に出動要請を受けた島根県防災ヘリコプターが救助し、米子市内の病院へ搬送された。
琴浦大山署によると、午前7時ごろに10人の仲間と登山を始めたが、強風のために登頂を断念。大山冬山パトロール中の署員が動けなくなった女性を見つけた。登山届は出ていた。命に別条はないという。