【松江】道すがら、職人が和菓子を作る様子が見えるブースを、松江市天神町の老舗和菓子店「彩雲堂本店」が5日に開設する。職人の手仕事を通じて、多くの人に松江の文化に触れてもらう。
市が進める、伝統文化に触れ、工芸体験が楽しめる「職人商店街」構想の一環。ブースは、市の補助金を活用して保管庫を改装し、作業スペース(7・7平方メートル)と大きな窓を設けた。
ブースには、全国和菓子協会の「選・和菓子職」に認定された上野智賀さん(34)が立つ。同店営業時間の午前9時~午後6時、上野さんが桜餅などの和菓子作りや商品開発をする様子を見学できる。
4日にあったお披露目会で山口周平社長(48)は「地元の人にも足を運んでもらい、伝統産業である和菓子の魅力を伝えたい」と話した。ブース開設に合わせて、店内にカウンター席を新設し、いちご大福など新メニューの提供を始める。
(片山皓平)