シアン、イエロー、マゼンダ色にライトアップされた島根県民会館=松江市殿町、島根県民会館
シアン、イエロー、マゼンダ色にライトアップされた島根県民会館=松江市殿町、島根県民会館

 15~39歳の「AYA(アヤ)世代」と呼ばれる世代のがんを周知、啓発するライトアップが7日、松江市殿町の島根県民会館であった。壁面にAYAの文字が水色、ピンク、黄色で照らされ、道行く人が目を向けた。8日も。


 

 

 県小児・AYA世代のがん対策部会(事務局・県がん対策推進室)が企画。部会メンバーで、脳腫瘍を患う桑原慎太郎さん(27)=出雲市=が発案した。

 AYAは思春期・若い成人を意味する英語の頭文字。学業や恋愛、結婚、妊娠、子育てなど他の世代と異なる背景があり、支援不足が課題となっている。県内では、年間で約200人のAYA世代が毎年新たにがんと診断されている。

 3色は、全国で展開する「AYAweek(アヤウイーク)」(同実行委員会主催、4~12日)のシンボルマークに合わせた色。県民会館の3階部分の壁面に「AYA」の文字が投影され、ガラスにも3色が浮かび上がった。

 桑原さんは「若年性がんは、まだ浸透しておらず、AYA世代という言葉を多くの県民に知ってほしい」と呼びかけた。

 ライトアップは午後6時半から10時まで。

 (坂上晴香)