【美郷】島根県美郷町が友好交流するインドネシア・バリ島の伝統音楽「ガムラン」を体験するイベントが19日、同町粕渕の浄土寺であった。町民ら約40人が独特な青銅製打楽器で澄んだ音色を響かせたり、神秘的な動きで踊ったりして異国文化を楽しんだ。
町バリ文化振興アドバイザーの梅田英春静岡文化芸術大教授が演奏指導し、山陰中央新報社文化センターバリ舞踊教室講師の嵐谷洋子さんが舞踊を教えた。2021年に町民を中心に発足したガムラン楽団「ミサト・サリ」のメンバーがサポートした。
梅田教授は「ガムランは楽譜がなく耳で覚える」と紹介し、楽器をたたく順番やタイミングを指導。参加者は鉄琴に似た「ガンサ」や鍋のような形の「レヨン」といった楽器を鳴らし、異国の音色を楽しんだ。舞踊ではミサト・サリの演奏に合わせ、舞踊曲「ルジャン・デワ」を独特の手や腰の動きで踊った。
ガンサを体験した同町君谷の福祉施設職員、面白裕紀さん(33)は「甲高い音色が体に響き、気持ち良かった」と話した。
体験会はミサト・サリが企画。同楽団の演奏会もあり、行進曲「バラガンジュール」などが披露された。
(佐伯学)