廃線から間もなく5年を迎える旧JR三江線の石見川本駅(島根県川本町川本)で25日、石見川本駅フェスタが2日間の日程で始まった。初日は駅構内の特設ステージで川本中学校吹奏楽部や江川太鼓など4団体の演奏があり、大勢の来場者でにぎわった。
上りと下りのプラットホームの間にステージを組み、線路上に椅子を並べて客席を設けた。
オープニングを飾った川本中吹奏楽部12人の演奏では、人気バンド・東京事変のドラマーで同町在住の刄田綴色さん(46)がゲストで登場。地元のアマチュア楽団「悠邑ふるさと吹奏楽団」も加わり、山陰発の人気ロックバンド「Official髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)」の「ミックスナッツ」など5曲を演奏した。
アンコールでは、同部の会下大翔副部長(13)が「私たちの心の中に三江線がキラキラと輝き続ける存在であるよう願いを込めて演奏します」と述べ、アニメ「銀河鉄道999」の主題歌を披露。約250人の来場者が耳を傾けた。
フェスタは川本町観光協会が廃線から5年に合わせて初めて企画。26日は川本神楽団による石見神楽の公演やビンゴ大会、レールバイク乗車体験などがある。
(佐伯学)