1976年秋、北海道幌加内町(ほろかないちょう)の朱鞠内湖(しゅまりないこ)に遊びに行った浄土真宗の僧侶殿平善彦(77)は、近くにある光顕寺の関係者に呼び止められた。引き取り手のない位牌(いはい)があるという。寺を訪ねると、段ボール箱に約80基の位牌が保管されており、日本人と韓国・朝鮮人の名前が書かれていた。
10~40代の男性ばかりで死亡時期は35~45年。殿平は「これはダム工事の犠牲者ではないか」とピンときた。戦時中、朱鞠内の雨竜ダム建設のため、日本各地や朝鮮...
1976年秋、北海道幌加内町(ほろかないちょう)の朱鞠内湖(しゅまりないこ)に遊びに行った浄土真宗の僧侶殿平善彦(77)は、近くにある光顕寺の関係者に呼び止められた。引き取り手のない位牌(いはい)があるという。寺を訪ねると、段ボール箱に約80基の位牌が保管されており、日本人と韓国・朝鮮人の名前が書かれていた。
10~40代の男性ばかりで死亡時期は35~45年。殿平は「これはダム工事の犠牲者ではないか」とピンときた。戦時中、朱鞠内の雨竜ダム建設のため、日本各地や朝鮮...
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