【津和野】島根県津和野町後田の古刹(こさつ)・永太院(えいたいいん)のしだれ桜が満開を迎え、多くの桜ファンが撮影に訪れている。
桜は樹高10メートル、幹の太さ2・5メートル、枝張り15メートル。明治初期に植えられたが落雷のため上に伸びず、残った4本の枝が横に広がり、しだれ桜のように生育したとされる。
バイク仲間2人と全国二十数カ所の観光地をツーリング中に立ち寄ったフランス人のフーゴ・ディレッテルさん(25)は「日本の桜はきれいだ。このしだれ桜は素晴らしい」と桜をバックに撮影を楽しんでいた。
森山道宣(どうせん)住職(32)は「中世に津和野を治めた吉見家が約500年前に開いた由緒ある寺のシンボル的な桜。多くの人に春の美しさを楽しんでほしい」と話した。 (青木和憲)