植田和男日銀総裁の新体制がスタートした。黒田東彦前総裁が積み残した2%の物価安定目標に見通しを付け、副作用が目立つ「異次元緩和」の手じまいに向かえるかどうかが、5年間の任期で最大の課題になる。市場の緩和修正観測と、景気配慮を求める政治の声をどうさばく...