<短歌>

 ◇北里短歌会(出雲市)

春日あびようやく黄色に芽吹き出す山茱萸の枝に雀ら遊び 井上 育子

仮住まいのせまき厨を動きまわり足腰かばいつつ夕餉の支度 岸 マサ子

二世帯を仕切る扉の向こうより焼肉の匂い洩れくる日曜 船田美津子

年頭に立てた計画どこへやら早くも御破算今日は立春 荒木れい子

ダンボールに寒さをしのぐ野良猫は人の気配にビックリ飛び出す 吉川 京子

新聞を日課として読む楽しみは老いし今では脳トレの一つ 古山 光江 ...