水産加工品製造販売の和田珍味(大田市五十猛町)が、日本海を見渡せる本店内のカフェを改修した。席数を倍以上増やしたのに加え、全面ガラス張りにして眺望をさらに楽しんでもらえるよう工夫した。2023年度内の山陰道延伸を見越し、観光客などが大田市に立ち寄るきっかけにしたい考え。
和田珍味は創業100年の老舗で、20年に物販エリアがある本店内にカフェをオープン。20~30代の若い客層が格段に増えたという。
今回、席数を25席から52席に増やすとともに、日によってさまざまな表情を見せる日本海が目に焼き付くよう、高さ2メートルに及ぶ全面ガラスを設置した。改修に合わせて、自社製のフグの身を使ったコロッケバーガーなど新商品も開発。カフェで提供する。
大田市内の山陰道は23年度、大田・静間道路、静間・仁摩道路が開通予定。和田信三社長は、山陰道から降りて大田市に訪れたくなるような魅力づくりが必要と強調し、「飲食メニューを突き詰めて価値を高めたい」と話した。
(曽田元気)