島根スサノオマジックが得点を決め、歓声を上げるブースター=松江市学園南1丁目、市総合体育館
島根スサノオマジックが得点を決め、歓声を上げるブースター=松江市学園南1丁目、市総合体育館

 バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)西地区2位の島根スサノオマジックは29日、松江市学園南1丁目の市総合体育館でレギュラーシーズンのホーム最終節第1戦に臨んだ。相手は西地区3位の広島ドラゴンフライズで、クラブ創設以来最多の4260人のファンが詰めかけた。74-87で惜しくも敗れたが、終盤は力強い追い上げをみせ、会場は割れんばかりの大歓声に包まれた。

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 試合が始まる1時間前には多くの席が埋まり、会場はチームカラーの「青」一色に染まった。10年来のファンで、昨季から欠かさず観戦に訪れている松江市堂形町の永海美帆さん(55)は友人らと来場。現在、病気の治療を続けていて、選手たちには元気をもらっているといい「今日も勝ってくれると信じている」と意気込んだ。

 試合は序盤、一進一退だったが、島根の攻守が乱れて徐々に劣勢に。前半を終えて22点差を追う苦しい展開になった。それでもファンから悲観する声は聞かれず、家族で訪れた米子市立福生東小学校4年の柳楽亮太君(9)は「諦めず戦えば絶対に大丈夫」とエールを送った。

 後半、島根が攻めに転じると「ゴーゴーマジック」の大合唱が続き、ペリン・ビュフォード選手らの活躍で第4クオーター残り時間2分30秒には9点差まで詰め寄る粘りを見せた。

 島根はこの日、琉球が勝利したため、西地区の優勝争いは厳しい状況になった。ファンのチームを信じる気持ちは揺るいでおらず、松江市大庭町の団体職員、齋藤健一さん(45)は「下を向く必要は全くない。選手とスタッフ、ブースターの皆が力を合わせ、優勝を必ず勝ち取る」と30日、広島とのホーム最終戦の勝利に期待した。

   (勝部浩文)