課税誤りを謝罪する吉川浩二事務局長(左)ら=松江市末次町、市役所
課税誤りを謝罪する吉川浩二事務局長(左)ら=松江市末次町、市役所

 本来は非課税の出産入院費から、島根県立中央病院(出雲市姫原4丁目)が消費税分を誤徴収していた問題で、別の県内4病院でも同様のミスがあったことが10日、明らかになった。

 課税ミスがあったのは、松江市立病院(松江市乃白町)▽大田市立病院(大田市大田町)▽奥出雲町立奥出雲病院(島根県奥出雲町三成)▽公立邑智病院(同県邑南町中野)。

 いずれも1991年の消費税法改正で非課税となったが、個室の使用料と病衣代を課税扱いのままにしていた。

 新生児聴覚検査料にも課税していた松江は、データが残る2013年1月~21年2月末で対象者は2138人、返金額は343万5980円に上る。05年8月~12年12月末は電子カルテを基に調べるほか、対象者が保管する領収書などで徴収を確認できれば、返金に応じるとしている。

 同病院の吉川浩二事務局長は「ご迷惑をお掛けしたことをおわび申し上げる。問い合わせなどあれば確実に対応したい」と述べた。

 大田は対象者数、誤徴収額とも調査中だが、同院で出産する妊婦は年間約200人。1日当たりの誤徴収額は個室使用料が数十円から百数十円程度、病衣代が数円とみられる。電子カルテが残る07年度以降の利用は追跡可能だが、それ以前については紙のカルテの保管状況を含めて対象者を調べ、返金を進める。

 奥出雲でも非課税分の誤徴収が判明したが、対象者数や返金額は調査中。

 また、邑智では19、20年度に出産入院した利用者のうち4人から計440円の誤徴収があった。職員の入力ミスが原因としている。 (取材班)