昭和の時代、松江市美保関町美保関で人々を楽しませたとされる「美保関水族館」が存在した。営業していた期間など詳細は謎に包まれていることから、松江市内の女性が資料や証言を集め、歴史を掘り起こそうと奮闘している。同町美保関の美保神社前参道にある無料休憩所で、途中経過を紹介するミニ展示「なつかしの美保関水族館」を企画し、さらなる情報も求めている。展示は7日まで。 (小引久実)

 企画したのは、生き物や歴史が好きな松江市西川津町の田村葉子さん(55)。動物園や水族館が好きで2017年に有志団体「生きもののわ」をメンバーと立ち上げ、昭和時代の松江城にあった動物園に関する企画展などを開いてきた。

 活動を通して、田村さんが手にした論文の中に美保関水族館の写真を見つけ、...