岡部嶺男の作品を紹介する担当者=米子市西福原2丁目、米子しんまち天満屋
岡部嶺男の作品を紹介する担当者=米子市西福原2丁目、米子しんまち天満屋

 【米子】志野、織部、黄瀬戸といった美濃焼や窯変(ようへん)米色瓷(べいしょくじ)で独自の作風を確立した陶芸家、岡部嶺男(みねお)(1919~90年)の作品展が3日、米子市西福原2丁目の米子しんまち天満屋で始まった。未公開作品を含め約50点が並び、訪れた人が見入っている。8日まで。入場無料。

 岡部は陶芸家・加藤唐九郎の長男として愛知県瀬戸町(現・瀬戸市)で生まれ、少年時代から陶磁器に親しんだ。伝統技法を中心に制作するとともに、青瓷や天目も研究した。窯変米色瓷を紹介し「土を宝石に変えた男」とも称される。

 作品展は天満屋が百貨店100周年を記念して開催し、岡部が家族に残した秘蔵の品が並ぶ。直径15・3センチ、高さ8センチの「窯変米色瓷〓(わん)」は、作風を確立した60年代後半の作。深みのある茶色の器に、土と釉薬(ゆうやく)の熱収縮率の違いで生じるひびの「二重貫入」が美しく調和する。

 販売員の村上宏彦さんは「岡部嶺男の作品がこれほど集まる機会はまれ。初期から晩年までの生涯にわたる作品を楽しんでもらいたい」と話した。

 午前10時~午後6時(最終日は午後4時閉場)。6、7の両日は岡部の次女美喜さんが滞在する。(中村和磨)