展示作品を紹介するMATSUE流の会の会員=松江市殿町、島根県物産観光館
展示作品を紹介するMATSUE流の会の会員=松江市殿町、島根県物産観光館

 【松江】松江ゆかりの文豪、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と妻のセツをテーマにした作品を集めた展示会が、松江市殿町の島根県物産観光館で開かれている。NHK連続テレビ小説「ばけばけ」で注目を集める中、ぬくもりある約300点が並ぶ。10日まで。

 会場には、松江市内で陶芸や和紙などを手がける職人らでつくる「MATSUE流の会」の会員9人が制作した作品が並ぶ。セツが幼い時にフランス人からもらったルーペを木製で表現した作品を出展した竹内工作所の竹内淳さん(73)は「当時のセツには何が見えたのか想像しながら作った」と話した。

 八雲が好んだという郷土玩具やセツの後ろ姿を描いたカップ、八雲の著書に登場する情景をデザインした小皿なども展示する。

 同会の高橋幸治会長は「八雲とセツが感じ取った松江の情景や怪談を想像しながら楽しんでほしい」と話した。午前9時~午後6時で最終日は午後3時まで。展示品は購入も可能。(松本ひろ)