今季のビュフォードが獲れないないのは間違っているよー。バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の年間最優秀選手(MVP)が発表された2日、チーム名の「スサノオ」のごとく、神がかった活躍を見せて、受賞が期待された島根スサノオマジックのペリン・ビュフォード選手が選出されなかった。今季は得点王に輝き、月間最優秀選手に最多の3度選ばれ「前人未踏」の記録もつくった。圧倒的な成績を残しながら、なぜ選ばれなかったのか。交流サイト(SNS)上は、残念がるバスケットファンの声であふれた。
【スポーツ速報】スサマジのビュフォード、Bリーグのベスト5に
ツイッターでは、MVPが発表された直後の午後8時前から短時間で「ビュフォード」の投稿が相次ぎ「トレンド入り」した。トレンドの順位では、MVPに選ばれた横浜ビー・コルセアーズの河村勇輝選手を指した「河村くん」を上回った。
「ビュフォード・・・。間違いなくビフォードもMVPよ 2人にあげたらよかったのに」
「ビュフォード選手が今回MVPを取れなかったことは、本当に残念」
個人成績を見ると、ビュフォード選手は3季目の今季、1試合平均22・5得点をマークし、2位に1・7点差を付けて初の得点王となった。得点以外でもアシスト(1試合平均7・9本)で2位、ブロック、リバウンド、スティールを含む主要5部門でトップ10入りし、オールラウンダーぶりを示した。
特筆すべきは、1試合で主要5部門のうち、3部門で2桁以上を記録する「トリプルダブル」をBリーグ新記録の10回成し遂げた。さらにレギュラーシーズン後のチャンピオンシップ(CS)では3試合連続でマークする離れ業をやってのけた。
MVPの河村選手も大車輪の活躍でチームをCSに導いたが、アシストとスティール以外では、ビュフォード選手の方が数字は上回っている。レギュラーシーズンの勝率も島根が横浜BCに勝った。このため、河村選手の受賞をたたえつつも、選出過程を疑問視する声も上がった。
「(CSを含めて)トリプルダブル13回達成した偉大な選手がMVP取れないなんて…おかしいです」
「今季のビュフォードが獲れないないのは間違っているよ」
ビュフォード選手に関する投稿は午後9時を過ぎても止むことはなかった。
Sデジ編集部でも、ツイッターで、ビュフォード選手がベスト5に入ったことを伝えるニュースとともに「島根県民にとっては、間違いなく、あなたがMVPでした。感動をありがとう」と投稿した。午後9時10分現在で、100件超のリツイート、約700件の「いいね」が付いている。
Sデジ編集部のツイッターには、島根以外のファンからもコメントが寄せられ「宇都宮(ブレックス)ブースターですが ペリン選手がMVPだと思いました」「(琉球ゴールデン)キングスのファンですが、間違いなくMVPは彼でしょ」と全国からビュフォード選手をたたえる声が相次いだ。
B1のMVPは、各チームの選手とヘッドコーチ、メディア関係者による投票で決まる。ビュフォード選手は327ポイントで2位となり、MVPの河村選手は496ポイントだった。