「ワン・ツー・スリー」のかけ声で始まるアップテンポなナンバーは、〝秒殺〟でフェイバリットな1曲となった。1960年代中頃にデビューした米国のグループ、ラスカルズの「グッド・ラヴィン」。ラテン風の軽快なリズムに力強いボーカル、間奏には鋭いギターが入り、聞くといつでも身も心も躍り出す。
2枚目のシングル曲で、66年4月にナンバーワンヒットを記録。ヤング・ラスカルズ名義で発表したファーストアルバムに収録されている。元々は前年にオリンピックスがヒットさせた曲(最高位81位)だが、ラスカルズのバージョンはそれをはるかに上回るチャートアクションで、若者を中心としたロックファンに熱烈に支持された。
ラスカルズは、黒っぽいフィーリングを持つブルー・アイド・ソウルのグループとして知られており、ファーストアルバム収録のカバー曲でも、ラリー・ウィリアムスの「スロー・ダウン」やウィルソン・ピケットの「イン・ザ・ミッドナイト・アワー」を取り上げるなどリズム&ブルースへの造詣も深い。
エフエム山陰で毎週日曜午後2時から放送している人気ラジオ番組「山下達郎 サンデー・ソングブック」のエンディング・ナンバーでもおなじみの「グルーヴィン」(67年)、ケネディ大統領暗殺が創作の動機となった「ピープル・ガット・トゥ・ビー・フリー(自由への賛歌)」(68年)もチャート1位を獲得。名曲は今も輝きを放ち続ける。(川)
=Sデジにロングバージョン=
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