第三セクター・智頭急行の無人駅「恋山形駅」(鳥取県智頭町大内)がピンク色に塗り替えられてリニューアルしてから10周年を迎え、現地で10日、記念イベントが開かれた。ハートマークがちりばめられた新たな駅名標がお披露目され、「恋がかなう駅」として新たなスタートを切った。
駅名標は、ハート型(縦130センチ、横170センチ)で新たに白色やピンク色のハートマークをちりばめ、愛らしさを表現。駅前のピンク色で塗られた道「恋ロード」には13カ国語で、恋や愛を意味する言葉をあしらった。駅の屋根やフェンスも塗り直した。
イベントでは、鳥取大の学生による恋みくじやジビエ料理など6ブースが設けられ、県内外から約200人が訪れた。家族と来場した智頭小2年の平沢ももさん(7)は「ハートがかわいい看板を見られてよかった」と笑顔だった。
恋山形駅は2012年、全国で4駅しかない駅名に「恋」が使われている駅として、ほかの3駅と恋をテーマにした地域活性化プロジェクトを発足。13年6月9日に駅の屋根や壁などをピンク色に塗り替えた。現在は写真の撮影スポットとしても注目を集めている。
(岸本久瑠人)