華道家元池坊松江支部(石飛有美支部長)の生け花展が10日、松江市殿町の島根県民会館で始まった。アジサイやヒマワリなど季節の花や草を美しく生けた作品81点が、来場者を癒やしている。11日まで。
1941年7月に創立し、現在約250人が在籍する。高校生から90代までが生けた「立花」「生花」「自由花」の3種類の形式を展示。山陰中央新報文化センター「いけ花池坊講座」(長野和枝講師)の受講生も出展している。
鉢を二つ並べた岡和夫さんの作品は、シマフトイで雨を、けむり草で雲を表現。ピンク色のアジサイも配置することで「梅雨」をイメージしている。中央には赤いグロリオサの花が生けてあり、梅雨が明けるとすぐに夏がやってくるとの意味を込めた。
石飛支部長(73)は「松江の文化である、茶や花は生活を豊かにする。会場の作品を見て心和やかな気持ちになってもらいたい」と呼びかけた。入場無料。11日は午前10時から午後4時まで。 (坂上晴香)