境漁港に水揚げされるクロマグロを多くの人に味わってもらおうと18日、境港市昭和町の鳥取県営境港水産物地方卸売市場で4年ぶりに「境港まぐろ感謝祭」が開かれた。来場した約6千人が重さ約94キロの大マグロの解体ショーを見学し、振る舞われた刺し身を食べて楽しんだ。
高度衛生管理型荷さばき施設の2号上屋を主会場にあり、1階の競り場も開放された。来場者は日頃、間近で見ることができない設備を見学した。
競り場の特設ステージ上でマグロの解体ショーがあった。親子連れが見守る中、長さ約1・8メートルのクロマグロを深町誠人さん(73)ら地元の割裁人が手際よく切り分けた。
家族6人で岡山県玉野市から訪れた中学2年生、與田悠吾さん(13)は解体を見学し「身がとてもきれいだった。初めて競り場を見たがきれいで大きい」と感動していた。
会場では切り身が部位別に1点当たり100~千円で販売され、多くの人が買い求めていた。
感謝祭は官民でつくる境港天然本マグロPR推進協議会が主催。今季の巻き網漁によるクロマグロは5月25日の初水揚げ以降、順調に推移。市によると16日現在、総水揚げ量は計546・8トン(速報値)。(松本稔史)











