どぶろく工房内で仕込み作業にあたる三島ファームの三島淳寛社長=浜田市原井町、山陰浜田港公設市場商業棟
どぶろく工房内で仕込み作業にあたる三島ファームの三島淳寛社長=浜田市原井町、山陰浜田港公設市場商業棟

 7月22日のオープンが決まった山陰浜田港公設市場商業棟(浜田市原井町)に、地ビールや発泡酒を製造販売する三島ファーム(同市国分町)がテナントで入り、どぶろくの製造を新たに始める。造る工程を窓越しに見学できる醸造所で集客の目玉の一つ。商品名は「海辺のどぶろく」に決め、オープンに間に合うよう仕込みに着手した。

 醸造所の「どぶろく工房」(48平方メートル)は、1階(約660平方メートル)物販エリア内にある。浜田市は公設市場の開設計画に合わせ、「どぶろく特区」を弥栄町(旧弥栄村)から市全域に拡大する区域変更を内閣府に申請し、昨年12月に認められた。

 出店が決まった三島ファームは、今月19日に醸造免許を取得。設備を搬入して醸造を始めた。出来上がるまでに3~4週間かかり、オープンまでに500リットルを醸造して在庫を確保する。

 地ビール醸造でのノウハウを生かし、酵母は一般的な清酒用ではなく、ビール用を使用する。発酵時のアルコール度数を低く抑え、酸味が少なく、まろやかな味に仕上がるという。

 商品は浜田港そばの施設を意識し「海辺のどぶろく」と名付けた。辛口と甘口の2種を、300ミリリットル入り瓶770円で販売する。

 同社は手続きが完了次第、地ビールや発泡酒の醸造所も移転する。地ビールや発泡酒も同施設で販売し、2021年の年間醸造量は前年比約2割増の12キロリットルを計画している。

 三島淳寛社長(47)は「目の前で醸造の様子を見ると、酒類が苦手な人でも興味を持って商品を手に取る機会は増える。浜田市の産品ともに地域の魅力を伝えたい」と意気込む。(村上栄太郎)