海上自衛隊掃海艇「はつしま」(基準排水量570トン)の一般公開が1日、出雲市河下町の河下港で始まり、親子連れらが乗船して設備を見学した。
はつしまは全長60メートル、全幅10・1メートル。舞鶴地方総監部第44掃海隊(京都府舞鶴市)に所属し、2015年に就役した。機雷除去を任務とし約40人が乗り組む。
機雷の射撃処理のため、赤外線で目標を感知し1秒間に約10発を発射できる遠隔20ミリ機関砲を配備しているほか、音や磁気を発生させて機雷を誘爆させる機雷掃討具、正確な位置を特定する探知機を備える。
参加者は自衛官の解説を受け、はしご階段を上り下りして甲板や操縦し、指示を出す艦橋を見学した。家族5人で訪れ、初めて自衛艦に乗船したという北陽小の大屋莉玖(りく)君(9)は「レーダーとかたくさんの設備があってすごかった」と話した。
一般公開は自衛隊島根地方協力本部が、海上自衛隊の活動周知と自衛官募集を目的に毎年、実施している。公開は2日まで。(黒沢悠太)