北朝鮮の核・ミサイル開発によって脅威が高まっていることを背景に、韓国で独自に核兵器を保有すべきだとの「核保有論」がくすぶり続けている。核保有の声は保守層を中心に根強いが、各世論調査では半数以上が賛成の意見で、保革にとらわれない広がりを見せる。

 大統領の尹(ユン)錫(ソン)悦(ニョル)は1月、北朝鮮の脅威が深刻化していることから「(米国の)戦術核を再配備したり、われわれ自身が核を保有したりすることもあり得る」と述べ、波紋を広げた。米国は4月...