俳優の堺雅人さんが主演を務め、16日午後9時にスタートするTBS日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」で、島根県奥出雲町上阿井の国指定重要文化財・櫻井家住宅など県内各地がロケ地になったことが分かった。阿部寛さんや役所広司さんら豪華キャストが顔をそろえる一方、あらすじが明かされないまま初回を迎える広報戦略で話題を集める。島根がどう描かれるか注目される。

ドラマ「VIVANT」主人公・乃木のルーツに迫る島根ロケ インタビューでも話題 櫻井家住宅がカギ(Sデジオリジナル記事)

 原作・演出は「半沢直樹」「下町ロケット」など多くの人気ドラマを手がけた福沢克雄さん。福沢さんはドラマ版「砂の器」や「ノーサイド・ゲーム」などで島根ロケを敢行した。VIVANTの宣伝用映像では謎に包まれる物語のルーツとして島根が登場。福沢さんは「できれば(作品を)世界に投げかけたい。そのために島根の映像が必要だった」としている。

 県によると櫻井家住宅のほか、県庁、本庄小学校、旧大谷小学校(以上、松江市)、出雲大社(出雲市)などで撮影。丸山達也知事は14日の定例記者会見で「島根の美しさを全国の方々に見てもらう機会をいただいた」と期待を込めた。(白築昂)