休演時間中にジャグリングで共演するアントニオさん(左)、カルロスさん(中央)と談笑するマルコさん
休演時間中にジャグリングで共演するアントニオさん(左)、カルロスさん(中央)と談笑するマルコさん

 舞台の上でも下でも、ポップサーカス一の陽気者と言って間違いない。弟のカルロスさん(40)、いとこのアントニオさん(25)とともに、ジャグリングチームを組むマルコさん(44)。底抜けにに明るい性格が、観客やサーカス団を笑いで包む。

 メキシコ出身で、サーカス一家の5代目。生まれた時から常にサーカスがありサーカスとともに育った。舞台上では身ぶり手ぶりで笑いを誘い、鍛え上げた技を披露する。目にも留まらぬ速さで3人同時に、計9本のクラブを投げ合うパフォーマンスは圧巻だ。

 これまでに米・ラスベガスやカナダ、コロンビア、パナマ、ニカラグアなど、さまざまな国・地域を渡り歩いてきた。2005年に来日し、今年で18年。多種多様な人が一つのテントに集うサーカス団で、笑い声の発信元にはいつもマルコさんがいる。

 「エブリデイ、エンジョイ。どんな時でも楽しませることを全うする」。父の教えだという。新型コロナウイルス禍の行動制限がなくなった今夏、山陰の隅々にまで幸せを届ける。

  (勝部浩文)