松江市内の新型コロナウイルスワクチン集団接種会場で希釈ミスなどがあり、計13回分のワクチンが廃棄されたと2日、同市が発表した。

 廃棄は5月24日~同30日の間に発生。ワクチンは1瓶6回分で、接種前に生理食塩水で薄めて濃度を調整する必要があるが、医療従事者が2瓶で手順を誤り、計12回分が廃棄された。新たに用意した2瓶を使い、予定されていた人数分の接種はできたという。ミスの詳細や接種日時、会場名は、対象者の特定につながるとして非公表。

 2日の定例会見で発表した上定昭仁市長は「真摯(しんし)に反省する」と陳謝。マニュアルに基づいた使用方法を徹底して再発防止に努める考えを示した。

 このほか、同期間中に集団接種会場で1回分の廃棄が出たことも発表。体調不良などで急きょ発生した複数の予約キャンセル分を会場内の医療従事者らが打ったが、1回分は代替者が見つけられなかった。市は廃棄回避に向け、会場近くに勤務する医療従事者や高齢者施設職員の名簿作成を検討する。

 市によると、5月末時点で1回目の接種を終えた市内の高齢者は全体の10・0%の6240人。このうち、2回目まで終えたのは0・8%の478人だった。市は12~64歳の接種券を7月中旬に発送し、基礎疾患のある人や60歳以上の予約を優先的に受け付ける予定。(片山大輔)