全身の筋肉が動かせなくなっていく難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の治療の選択肢を増やそうと、国内外で新たな薬剤の開発が急速に進んでいる。日本では患者の細胞から作製した人工多能性幹細胞(iPS細胞)で病気特有の状態を再現し、有望な薬を探す「iPS創薬」の取り組みが活発化している。

▽既存薬利用

 ALSは筋肉...