山陰両県の学校にある屋外プールが減っている。老朽化が主な要因で、文部科学省の調査では2008年以降、小中高校のプール数は島根で60カ所、鳥取で30カ所以上が減少。校外の室内プールを利用する動きが進む。熱中症など健康面の対策や教員の負担軽減になるという声もある一方、授業時間数が短くなっており、泳げない子どもが増えるのではないかと憂慮する教員もいる。
(報道部・古瀬弘治)

 文科省の調査によると、08年に島根230カ所、鳥取211カ所あった公立学校のプールは、21年に島根166カ所、鳥取177カ所になった。学校の閉校に加え、多くが...