梨の選果作業を行うスタッフ=鳥取県大山町住吉、JA鳥取西部大山梨選果場
梨の選果作業を行うスタッフ=鳥取県大山町住吉、JA鳥取西部大山梨選果場

 鳥取県独自品種の赤梨「新甘泉」と青梨「なつひめ」が旬を迎え、県西部主産地大山町にあるJA鳥取西部大山梨選果場で16日、選果作業が始まった。糖度、玉太りともに上々の出来栄えで、21日に選果が始まる「二十世紀梨」と併せて9月上旬まで、山陰両県や関西地方を中心に出荷する。

 新甘泉、なつひめともに8、9月に収穫期となる品種で、新甘泉は大玉で甘味が強く、なつひめはしゃりしゃりとした歯触りを楽しめる。同JA大山果実部では、生産者80人が栽培。昨年に比べて交配時期が10日ほど早く、出荷時期も前倒した。野間清忠副部長は「今年は雨が降らなかったので甘さが凝縮された。冷蔵庫で冷やして食べてほしい」と話した。

 大山梨選果場では11月末まで計12品種を出荷する予定。出荷量は11万箱(1箱10キロ)、販売額は6億3千万円で昨年並みを目標とする。(岩垣梨花)