新型コロナウイルスの影響でアルバイト収入や仕送りが減るなどした大田市出身学生への生活支援で、市が4日、1人当たり2500円相当の地元産品を贈ると発表した。コメや食品の詰め合わせで、対象者は市外に住む大学生や専門学校生の計約320人。
対象者は5キロ程度のコメか、地元企業が生産したレトルト食品や加工品などの詰め合わせのどちらかを選び、申し込む。インターネットや郵送で7月中旬以降の申請開始を予定する。
市は20年度に市出身学生にコメ5キロを贈る事業を企画し、280人が申請。コロナ禍が続いており、21年度も継続を決めた。利用者数は20年度実績や市定住PRサイトの登録者数などから試算した。
市は4日、事業費120万円を盛り込んだ総額7400万円の21年度一般会計補正予算案を発表。
低所得の子育て世帯への生活支援特別給付金事業3500万円なども計上しており、11日開会の6月定例市議会に提出する。
補正後の一般会計総額は前年同期比15・9%減の248億3200万円。(錦織拓郎)