米子工業高等専門学校放送部が第70回NHK杯全国高校放送コンテスト「創作テレビドラマ部門」で山陰両県勢として初優勝を果たした。クラスメートになじめず苦悩する高校生が自身が抱える病気を打ち明け、前向きな気持ちを取り戻すストーリー。受賞を喜びつつ、病気のことを知ってもらうきっかけになってほしいと願っている。
優勝作品「果歩は覚えられない」は、人の顔と名前が一致しない「相貌失認(そうぼうしつにん)」の女子生徒を主人公とする8分間の物語。女子生徒から見た世界を、クラスメート役に仮面をかぶせた演出で描く。
外見から分からない病気に対し、見る人それぞれ何ができるのかを考えてもらうきっかけを提供。プロの声優や大学教授、放送作家らが演技力、内容、編集技術などを審査し、応募354点の頂点に立った。
部員40人。作品は3月から...