浜田高校放送部が、7月にあった第69回NHK杯全国高校放送コンテストの「ラジオドキュメント部門」で3位に相当する優秀賞に輝いた。校舎の蛇口から出る「まずい水道水」という身近な題材を用いて、ユーモアあふれる作品に仕上げた。山陰勢で今年の最高成績となり、部員6人は喜びをかみしめた。 (宮廻裕樹)
ラジオドキュメント部門には全国の高校から170作品が集まり、浜田高の「学校の水がまずい」は優秀賞2校に選ばれた。
部員たちは学校の語り草となっている水道水のまずさについて調べ、屋上のタンクからつながる古い配管が原因で、改修費用の問題から改善が見込めない現実を知っていく。
「水質検査をしており、衛生上は問題ない」とする事務職員の説明に対し「精神衛生上、飲めないんです」「どうやら(改修工事の)優先順位は低いらしい」といった皮肉交じりのナレーションを挿入。学校の渡り廊下においしく飲める蛇口が存在する不思議を取り上げるなど、面白おかしく7分間にまとめた。
主に編集を担当した2年の河内航大さん(16)は「0・1秒でも音やせりふがずれると聞き手の印象は変わってしまう。テンポの良い編集を意識した」と話し、ナレーションを務めた3年の糸川綺華(あやか)部長(17)は「自分の声が全国に届けられたことがうれしい」と笑顔を見せた。
浜田高校放送部は他に創作テレビドラマ部門で入選した。