話しかけると言葉の形をした人形がスクリーンに出てくる作品で遊ぶ来場者=浜田市野原町、市世界こども美術館
話しかけると言葉の形をした人形がスクリーンに出てくる作品で遊ぶ来場者=浜田市野原町、市世界こども美術館

 【浜田】浜田市野原町の市世界こども美術館で豊かな自然が味わえる「森とあそぶアート展」が開かれている。しゃべると森を映すスクリーンに人形が出てきたり、木漏れ日から模様が浮かんだりするユニークな作品がそろい、子どもたちの好奇心を刺激している。

 作家5組による30点を展示。体験型展示を手がけるPonboks(ポンボックス)さんの「kotonoha」は、用意されたスピーカーに話しかけると、連動して文字の形をした人形がスクリーンの中から登場する。優しく寄り添ったり牙をむいたりする言葉に魂が宿る様子を表した。

 自然現象を扱うワークショップを開く木村崇人さんは日差しが木々の隙間に入り込む木漏れ日に着目。星形のライトを取り付けた「星のすむ部屋」はライトを照らした先に星形の影が生まれ幻想的な雰囲気に包まれる。

 益田幼稚園の田原岳ちゃん(6)は「画面にしゃべるのが楽しくて、とてもカラフルだった」と満喫した様子だった。午前9時半~午後5時。入館料は一般500円、高校・大学生300円、小中学生200円。休館日は毎週月曜(9月18日は開館、19日休館)。 (宮廻裕樹)