海岸沿いの岩場を走る選手=大田市温泉津町温泉津、櫛島キャンプ場
海岸沿いの岩場を走る選手=大田市温泉津町温泉津、櫛島キャンプ場
未舗装の険しいコースに挑む選手=大田市温泉津町温泉津、沖泊
未舗装の険しいコースに挑む選手=大田市温泉津町温泉津、沖泊
海岸沿いの岩場を走る選手=大田市温泉津町温泉津、櫛島キャンプ場
未舗装の険しいコースに挑む選手=大田市温泉津町温泉津、沖泊

 大田市温泉津町の海岸線を走る「ゆのつトレイルランニング」が5日あり、島根県内外から326人が参加した。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中でも「3密」を避けてアウトドアスポーツを楽しんでほしいと、地元住民が初めて企画。選手たちは岩場あり、未舗装ありという起伏に富んだコースを駆け抜け、懸命にゴールを目指した。 (錦織拓郎)

 同町温泉津の温泉津総合運動場を発着点に、海岸沿いの櫛島(くしじま)キャンプ場、石見銀山の積み出し港・沖泊などを通る標高差約150メートル、1周2・8キロのコースで実施。2周と4周の2部門で競う個人の部と、1チーム2~10人で10周を走る団体の部を設けた。

 選手たちは岩場では足元に注意し、時には足を海水でぬらしながら進み、未舗装の部分では木々をかき分けながら疾走。急坂もあり「きつい」「足がガクガクする」と叫びながら挑んだ。

 団体の部に参加した会社員、伊藤達也さん(34)=大田市長久町=は「大変だったが景色が良く、コースも変化があって楽しかった」と笑顔で話した。

 温泉津町内では町中心部の温泉街を駆ける「リレーマラソン」が恒例行事となっていたが、選手と住民との接触や沿道での密集を減らしたいと、今回は形式を変更。実行委員会の小川知興(ともおき)委員長(45)は「無事大会が開催できたことに感謝したい。今後もコロナの感染状況を踏まえながら活動していく」と話した。