5番でラインを読む前田陽子=大山平原ゴルフクラブ
5番でラインを読む前田陽子=大山平原ゴルフクラブ

 4アンダーの首位でスタートした前田陽子は、最後に回った大会難関ホールの18番(パー4)でバーディーを取り、最終日最終組入り。「一日よく頑張れたと思う」と安堵(あんど)した表情でラウンドを振り返った。

 アウトスタートの前半は1オーバーとスコアが伸び悩んだ。しかし、「前日の試合後から意識した『攻めるゴルフ』ができずショットで守りに入った」と冷静に自己分析したことで後半からゴルフが変わった。

 14番(パー5)でこの日初めてのバーディーを奪って迎えた18番。ティーショットは右に曲がり、残り190ヤードのバンカー手前のラフに落ちた。この位置からグリーンに乗せることは簡単ではなかったが、イメージ通りに放ったセカンドショットがグリーンの端に落下。その後、カップをかすめる絶妙なショットとなった。

 残った約3メートルのパットを確実に沈めて1位タイに。「ステップアップツアーでの最終組は初めてだと思う。自分のゴルフをして優勝したい」と闘志を燃やした。(景山達登)