レギュラーツアー通算23勝の李知姫が後半に4バーディーを奪う猛追を見せ、トップに並んだ。
4位タイでスタートし、アウトスタートの前半は8番まで1オーバー。9番(パー4)では、セカンドショットの飛距離が足りず、3打目は傾斜があるラフから約20ヤードのアプローチショットとなった。この難しい一打をピン付近に落として、しぶとくパーセーブしたことでショットの感覚を取り戻した。
10番(パー5)と11番(パー4)で連続バーディーを奪うと、18番(パー4)でもバンカーからのセカンドショットをグリーンに乗せるなど、最後まで安定感を失わなかった。大会前に100ヤード以内のショットを強化した成果が出た形で「難しい状況からパーセーブができたことでこの位置(1位タイ)につけた」と勝因を分析した。
最後の優勝は2019年。44歳のベテランは「長い間勝てていないので、優勝したい」と最終日に向け意気込んだ。(小林竜大)