伸びきった草を食べるヤギ=松江市野原町、サン・フラワー苑
伸びきった草を食べるヤギ=松江市野原町、サン・フラワー苑

 【松江】松江市浜佐田町の「ヤギと本格ジェラート Lago」が取り組むヤギによる草刈り事業が病院や社会福祉法人などで人気になっている。8月中旬から松江市内の老人ホームの庭でヤギが草を食べ、利用者の癒やしになっている。

 松江市野原町のサン・フラワー苑を運営する社会福祉法人・ふれあいによると、コロナ禍で歌手などによる慰問がなくなり、少しでも利用者に癒やしと楽しみをとヤギによる草刈りを発案。Lagoに依頼し8月21日ごろからヤギ4頭が草を食べる。

 平野勝己理事長(72)は「少しでも癒やしになればうれしい」とし、ヤギへの水やりを担当する職員の本日みはるさん(55)は「ヤギをきっかけに利用者の会話も弾む」と喜ぶ。ヤギは広い中庭を約3週間かけて草刈りする。

 Lagoの大西祥生社長(35)によると、昨年9月から開始した草刈り事業は複数利用があり、病院などでも取り組んだ。ヤギは1週間で約30平方メートルの草を刈ることができる。出張動物園とともに「癒やしになっていると聞く。拡大していきたい」と話した。(古瀬弘治)