細かく描かれた山根公利さんの作品を見る来館者=浜田市野原町、市世界こども美術館
細かく描かれた山根公利さんの作品を見る来館者=浜田市野原町、市世界こども美術館

 【浜田】島根県西部出身の画家など28人の作品を集めた「石見のチカラ展」が浜田市野原町の市世界こども美術館で開かれている。人気のガンダムシリーズのメカデザインを手掛ける山根公利さん=川本町出身=の作品や、妖怪のイラストなど約490点が展示され、来館者を楽しませている。7月11日まで、月曜日は休館。

 山根さんはガンダムなどのアニメで戦艦やロボットのデザインを担当している。館内には「機動戦士ガンダムSEED」に登場するアークエンジェルのほか、第08MS小隊に登場する「Ez―8」の決定稿のコピーなど普段見られない貴重な作品が並び、細かい描写が目を見張る。山根さんの「肩に小さい銃があるのはおもしろい」といったコメントも付いている。

 漫画家の故・水木しげるさんのチーフアシスタントを務めた佐々岡健次さん=浜田市出身=の作品もあり、人が見続けると巨大化する妖怪「しだいだか」など、独特な筆のタッチに来館者が見入っている。

 浜田市立波佐小学校4年の榎隆太郎君(9)は「細かいところまで描かれていて、面白かった」と話した。

 同展は小中学生の絵画作品も展示している。

      (陶山貴史)