島根県内で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)件数が増加を続けている。今月4日から12日の9日間で計47件が確認され、うち27件は学校現場が占めている。2週間で最大78件が確認された昨年末から年始にかけての「第8波」時に迫るペースで、依然として感染拡大への警戒が求められている。
【グラフ付き】島根、鳥取両県の感染者数推移
県感染症対策室によると、クラスターの件数は5類移行前後の5月1日から14日までの2週間で5件だったが、徐々に増加に転じた。7月11日には1日当たりで過去最大タイの14件を確認。8月以降も、お盆休みによる移動の活発化や、夏休みが明け学校が再開したことで、2週間当たりのクラスター件数が50件近くに達している。
クラスターの発生場所は、医療機関が減少傾向にある一方、学校での増加が続く。1校だけで60人以上の大規模感染が起こったケースもあり、県は、家庭内で子どもから親世代へと感染が拡大することに警戒を強めている。
県は13日、新たに6件のクラスターを確認したと発表。出雲市内の学校2校で14人、6人、高齢者福祉施設で7人、松江保健所管内の高齢者福祉施設で34人、浜田保健所管内の学校で11人、県央保健所管内の高齢者福祉施設で5人が感染した。県内の累計は1397件となった。
(中島諒)













