【吉賀】島根県吉賀町蔵木の利光(としみつ)地区の栗園でヒガンバナが咲き誇り、一面に広がる赤い花を訪れた人たちが楽しんでいる。見頃は29日ごろまで。
約3ヘクタールの園内に自生するきれいな花を見てもらおうと、地元住民でつくる「ひがん花まつり実行委員会」(16人)が2007年から手入れしている。今年は4月から9月にかけて、草刈りを7回行ったという。
周囲の緑に映える深紅の花の群落に、広島県東広島市から訪れた宮司の岡田光統(みつのぶ)さん(58)は「初めて訪れた。幻想的だった」と話した。
実行委は23、24の両日、新型コロナウイルス禍により3年連続で中止していた「ひがん花まつり」を4年ぶりに開催する。地元産の新米や栗、炊き込みご飯、豚汁の販売などで盛り上げる。
池下邦枝実行委員長(73)=吉賀町蔵木=は「メンバーが一生懸命に保ってきたヒガンバナを多くの人に見てほしい」と来場を呼びかけた。(中山竜一)