2025年春に開館する鳥取県立美術館(倉吉市駄経寺町)の目玉として、鳥取県教育委員会が江戸中期の絵師、伊藤若冲(じゃくちゅう)(1716~1800年)の屏風(びょうぶ)「花鳥魚図押絵貼屏風」を購入する方針を決めた。購入額は1億1千万円。県教委はポップアートの巨匠アンディ・ウォーホルの立体作品を約3億円で購入して注目を集めたが、人気絵師の大型作品をコレクションに加え、集客につなげたい考えだ。

 若冲は花鳥画が有名で、世界的に人気が高い。購入するのは、八つの屏風からなる八曲一隻の墨絵「花鳥魚図押絵貼屏風」。ダイナミックな筆致でコイやワシを描き、若冲の...