2011年の震災で過酷事故を起こした東京電力福島第1原発の汚染水処理が外交問題に発展してしまった。確かに、国際原子力機関(IAEA)は7月4日に公表した報告書で、汚染水が多核種除去設備(ALPS)で処理されれば環境や健康への影響は無視できると結論づけた。だが、そこで「科学的に正しいから大丈夫」と2カ月もたたないうちに処理水の海洋放...