江津市の江津高校(都野津町)と江津工業高校(江津町)の統合案を協議する、島根県総合教育審議会(会長・肥後功一島根大副学長、10人)が17日、松江市内で4回目の会合を開き、統合校は1学年を普通科系2学級(60人)、工業科2学級(60人)の計4学級とする素案をまとめた。19日に県教育委員会の野津建二教育長に答申する。
この日は4学級案と、県教委が示した「普通科系1学級(40人)、工業科2学級(80人)の計3学級」の2案について協議。
委員からは、工業科生を増やした方が専門性の高い教員数を増やせる利点があるとし、3学級を推す意見が出た一方、現在の江津工業高校の1学年の生徒数は50人程度で、80人を集めることは「現実的ではないのではないか」との声もあった。両校の対等性なども加味し、4学級案に決めた。
答申には、県立大浜田キャンパス(浜田市野原町)や島根職業能力開発短期大学校(江津市二宮町、ポリテクカレッジ島根)など地域や近隣の教育機関と連携して学びを深めることも盛り込む。
県教委は2028年度前後をめどに両校を統合する方針。議論を見届けた野津教育長は「答申を尊重し、年内の最終結論を目指したい」と述べた。
(原暁)